看護師が大学病院で活躍することを考えた場合、気になるのが向いているかどうかという部分だろう。ここでは、それを判断するための大事なポイントを3つ紹介したい。
まずは、学ぶことが好きかという点だ。医療機関・教育機関・研究機関の3つの役割を兼ねている大学病院では、必然的に先進医療や高度な医療に触れることが多くなる。同時に、勉強会や研修会、学会など病院内外での学びの機会も多いため、積極的に学ぼうとする姿勢が求められる。特定の診療科の専門知識や技術を、より高めたいと考える向上心の高い看護師であれば、モチベーション高く従事できる職場といえるだろう。
次に、判断力の高さの有無が挙げられる。病院における看護は、患者の命を左右する業務だ。そんな中、特に大学病院は重症患者を受け入れるケースが多く、リスクが高く緊迫した状況が頻繁に起きる。よって、看護師は救急対応や容態の急変など、緊張を強いられる場面でも、冷静かつ適切に判断し、テキパキ動かなければならない。そのためにも、いかなる場面でも動じず、判断できるタフさがなければ務まらないだろう。
最後はコミュニケーションが得意かどうかだ。大学病院の現場には、患者および医療スタッフの数も多く、さらに実習生や教員など異なるさまざまな立場の人と関わることが多い。その中でも、看護師は橋渡し役を求められる傾向にあるため、誰とでも臆せず接することができるのが望ましいとされる。また、大学病院は比較的忙しい現場であり、よりスムーズに意思疎通を図る必要が出てくる。そのため、即座に相手の気持ちを察し、適切な言葉を伝える能力が不可欠といえるのだ。
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